製鋼再生砕石事業
鉄鋼スラグをリサイクルすることにより、新たな価値を提供しています。当社の製鋼再生砕石は、電気炉で鉄スクラップを溶融する過程で発生するスラグから鉄くず等の不純物を取り除き、破砕・整粒・エイジング等の加工処理を施して、土木用資材として再生したリサイクル製品です。一般的に“スラグ”というと、環境に良くないイメージがありますが、当社で生成するスラグから再生した製鋼再生砕石は、土壌汚染対策法に基づく土壌溶出量基準及び土壌含有量基準を満たしています。安全かつ安価な当社の製鋼再生砕石を、土木工事費の低減にご活用ください。
製鋼再生砕石の販売MARKETING
当社の製鋼再生砕石は、安全かつ安価な土木工事用資材です。
土木工事費の低減に、ご活用ください。
製品紹介
当社の製鋼再生砕石は、電気炉で鉄スクラップを溶融する過程で発生するスラグから、鉄くず等の不純物を取り除き、破砕・整粒・エイジング等の加工処理を施して、土木用資材として再生したリサイクル製品です。
製鋼スラグとは
「製鋼スラグ」とは、鉄鋼スラグのうち、製鋼過程において発生したものをいい、その発生元となる炉の種類により、「電気炉スラグ」と「転炉スラグ」に分類されます。
電気炉スラグは、電気炉で主原料である鉄スクラップを加熱して溶解し、精錬する過程で発生します。これに対し、転炉スラグは、高炉で生成された銑鉄から靭性のある鋼を製造するために、転炉で生石灰などの副原料の混入と純酸素の吹き付けを行う際に発生します。
電気炉スラグは、さらにその発生過程によって、「酸化スラグ」と「還元スラグ」に分類されます。
酸化スラグは、溶鋼を攪拌しながら酸素を吹き込み、鋼中の炭素と反応させて一酸化炭素の気泡を作り、その作用によって不要成分を酸化する酸化精錬時に生成します。一方、還元スラグは酸化精錬後、酸化スラグを排出し、新たに還元剤、石灰等を装入し、溶鋼中の酸素を除去する還元精錬時に生成します。
(参考文献:港湾・空港等整備におけるリサイクル技術指針のとりまとめ、国土交通省)
鉄鋼スラグの種類
鉄の製造過程で発生する高温の溶融スラグが冷えて固化したものを「鉄鋼スラグ」といいます。鉄鋼スラグは、その発生元となる炉の種類や冷却方法の違いにより、次のように分類されます。このうち、当社で発生するのは、「電気炉スラグ」です。
製鋼スラグから製鋼再生砕石が出来るまで
製鋼スラグから製鋼再生砕石が出来るまでの過程は、下図のとおりです。
電気炉スラグは、冷却後、クラッシャーで粉砕し、スクリーンでふるい分けた後、野外で養生して膨張安定化を図るための「エージング」と呼ばれる処理を行い、「製鋼再生砕石」に生まれ変わります。製鋼再生砕石は、アスファルト混合物用骨材、コンクリート用骨材、道路用路盤材、地盤改良材、土工用材、セメント原料等として、出荷されます。
(参考文献:港湾・空港等整備におけるリサイクル技術指針のとりまとめ、国土交通省)
安全性
一般的に“スラグ”というと、環境に良くないイメージがありますが、当社で生成するスラグから再生した製鋼再生砕石は、土壌汚染対策法に基づく土壌溶出量基準及び土壌含有量基準を満たしております。
特徴
当社の製鋼再生砕石には、次のような特徴があります。
①原料(鉄スクラップ)の特性上、天然石と比べて密度と硬度が高い。
②扁平でない、土木工事利用に適した粒形をしている。
③CaOを含む微粒分が適度に混合されているため、締固め性・転圧性に優れている。
④粒度・修正CBRは、JIS A5015「道路用鉄鋼スラグ」の規定に相当。
粒度
0-40、0-100
用途
道路用下層路盤材(RC40の補足材)や土工用材・地盤改良用材(駐車場整地等の幅広い用途向け土木資材)として使用されています。
写真で見る製鋼再生砕石使用事例
駐車場整地
道路整備
取扱上の注意
製鋼再生砕石は石灰質を含むため、雨がかかったり、流水と接触するような場所に保管すると、pHの高い水(10~12程度)が流出することがありますので、保管の場所及び管理方法には注意してください。ただ、このような現象はRC砕石でも起きますので、RC砕石と同様の保管・管理をしていただければ、特に問題が発生することはありません。
製鋼再生砕石は、乾燥や強風等の気候条件によって、粉塵が飛散することがありますので、周辺環境に影響を及ぼさない方法で、保管・輸送・施工を行ってください。